外注工場のラオバン(老板)

外注工場のラオバン(老板)

今現在ウチの会社がお付き合いしている外注先は、成形2社(うち一社は金型も)、塗装印刷3社、二次加工2社と7社ある。
月当たりの委託額は40万元程度、ウチの売上的には100万元程度の売上となる。

今日、ある成形、二次加工業務委託先より電話があった。
食事の誘いだ。いわゆる接待というやつ。我々も顧客によく行っている。
随分前から何度か誘われていたが、なかなか時間が合わず、避けたい気持も有、今までお断りしてきたのだが、発注品の引き上げでプチ不義理をしてしまったので、今回は、受ける事とした。

この会社の老板は、結構しっかりとやってくれており、こちらの無理も聞いてくれる、非常に重要な委託先となっている。
委託額も委託金額の全体の約40%でかなりのものだ。
やり手というよりも、老板の一生懸命さがこの会社を支えているのであろう。
但し、今後ある機種が終了する事が決定しており、売り上げが激減する予定。
末永く良好な関係を維持したいと考えるが、なかなか難しいものである。

本来、もっと実力を付けて、自分で仕事を直接取れるようになるのが彼の望みでもあると思うのだが、現実はそう簡単にはいかないのであろう。
それが実現する頃にはウチは三行半を突きつけられる状況になるであろう。

何れにせよ、今後の売上減彼らにとっては死活問題であろう。
そこについてお願いを受ける事となるであろうが、いい答えをあげられる状況に無い。
蘇州の兄弟会社で成形機が余ってきているという状況下、優先委託先を兄弟会社へとスイッチする方針となっている為、その網からこぼれた分しか出せないのだ。
非常に申し訳ない気分であるが、外部委託できる製品は優先的に彼に任せる方向である旨を伝え、納得してもらうしかない。

さて、こういった好感を持てる老板がいる一方、ダメダメ老板もいる。
うそだろう?という言動をしてしまう。すぐにへそも曲げる。
当然仕事は減る。
なぜならば信用できないので、いざという時、裏切られたら大変だからである。
そういうところは品質も良くないので自然な流れでそうなってしまう。
そういうところからの食事の依頼も来るが、、、基本はお断りである。
まずは、仕事でしっかりしたところを見せてくれなければ、この先も同じである。

そんな中国の老板の姿を見つつ、彼らの事を考えつつ、自分たちは顧客に対してどうなのだろうか?とよくよく考えてみると、結構しっかりやっている気がする。
だから今日があるのであろう。
ただ、結構しっかりやっているでは、、、この先渡って行けないかも知れない。
ここまでするのか!?というレベルで始めて通用していくような気がする。
そこから考えると、中国人の中には普通にそれが出来てしまう人が結構いるので、この先はこういった人たちの会社が脅威であろうと思う今日この頃である。