『中国の不動産事情』

『中国の不動産事情』

面白いニュースを目にしたので紹介してみます。

現在、中国の不動産価格が下落を始めており、
様々な規制緩和の措置が取られ始めています。

そもそも、バブル化抑制の為の規制だったのですが、
不動産価格の下落を抑制するとなると、
うまくいかなくなった為、規制が緩和されています。

その規制緩和策は各都市で様々なのですが、
矢継ぎ早に様々な対応が始まっています。

とは言え、いったん下落が始まると、
なかなか止まらないわけで、、、
うまくいっているとはとても言えない状況。

それでも、対応的にはスピーディーですので、
結構、頑張ってる感が伺えます。
それだけ、重大問題と言う事かと。

そんな中、入ってきたニュースでした。

中国で一般的に不動産購入と言えば、
高層マンション購入です。
他にも、店舗、テナント、一戸建てなどありますが、
基本はマンション購入がメインです。

その購入には、住宅ローンを組むのが主です。
バブル抑制の為の規制の中には、
二件目の購入にはローンが組めない
というのがあるくらいですので。

大体、30%程の金額を自己資金で準備し、
住宅ローンを組むのですが、
大体の物件は、購入時には完成しておらず、
数ヶ月前に購入手続をし、
ローンの払い込みが始まります。
勿論、購入した物件は抵当に入れる事が条件。

ですので、住宅が引き渡される前から
ローンを払い込むような形ですね。

しかも、内装工事がされていないような状態で
引き渡しがされるのがこちらの定番ですので、
更に、内装期間中住む事は出来ないわけです。

そんなで、長ければ、住んでいない状況で
二年近くローンを払い込むことになる事も。

で、この引き渡しされる前の段階で、
もし、仮に、物件価値が30%以上下落したら???
どうなってしまったのでしょう?
と言うのが、今回のニュースです。

もう、物件はいらない!
ローンも払わない!!
支払った30%分の自己資金もいらない!!!

こんな事になってしまう自体が発生したのです。

銀行に物件持ってかれても、別にいいや!
ってなノリで放棄しちゃうんですね。

そもそも投資目的での購入であれば、
出口(売却)がしにくくるぐらいであれば
先に支払った部分は捨てても良いって言う考えです。

でも、まだ30%以上価格下落が起こっているのは
ホント稀なケースですが、
この先、一気にそんな下落が起きた日には、、、
銀行も、不良債権抱えまくっちゃうわけですね。

結構、もろいもんなんだなって思わされちゃいます。
投資って、時に水物の顔をのぞかせてくれますね!

と言う事で、面白いニュースを紹介しました。