『中国でのビジネス』

前回に続けます。
今回は、教育をどのように進めていくか?についてです。

これには、色々やり方はあると思いますし、
どの方法が一番と言うのも決められないです。

だって、教育する相手がそれぞれでありますし、
また、業種、会社、組織で各々状況も違います。

と言う事で、わたしがやってきた中で、
比較的うまくいった内容を書いてみます。

参考になればと。

単純作業のワーカーさんにまでは教育展開しませんでした。
組長さんとか班長さん以上のメンバーへの教育をしました。
あとは、管理者を含めた事務メンバーとか
技術とか品質メンバーに対し展開しました。

まぁ、営業、総務、財務のメンバーにはしなかったです。
基本現場のメンバー向けての教育でした。

現場向けなので、品質の側面からの教育をメインにしました。
レベルで言うと、全て理解して業務に生かせれば、
品質関連の部門でハイレベルの実力を出せるぐらいの内容です。
言うなれば、課長さん部長さんの管理レベル抜きってとこです。

あとは、問題解決であるとか、PDCA、5S、指示の出し方受け方、
対策会議はどうすべきか、給与とはどういうものか・・・etc

大体、トータルで15時間程度の内容を三班二直勤務でしたので
各講習3回開催、一回45分と言う形で開催しました。

で、こっからがミソなんですが、
講習用のテキストを作ったんです。
これは、講師のカンペの為です。

因みに内容は色んなトコからパクりまくってまとめました。
まとめるのに、、、三ヶ月かかりました。。。
実際大変でしたね。
でも、これって、本来は著作権法とかに引っかかるのかしら???
まぁ、細かい話は気にしないって事で!

で、なぜカンペが必要だったかと言うと、
一回目は私が講義して、二回目三回目は将来有望と目をつけていた
メンバーに講師を務めさせたのです。
この場合、やはりカンペが必要だったんですね。

そうすると、講師を務めてもらった人のレベルがかなりUPします。
また、後々わたしが居なくても続けていけるわけです。
まぁ、やればの話なのですが。

あと、全講習が終わったらテストするからね!って言っておきます。
でも、自分のノートは持ち込みOKって言うルールにしておきます。

実際、テストをするかどうかはどうだって良い話なんです。
真面目に講義を受けてもらうチョットした強制力を作ったのです。
で、ここでも役に立つのは講師のカンペ。
カンペのカギになる部分を穴埋めにすればテストの出来上がり。
しかも、テストなのでカンペテキストを一生懸命読みますので、
かなり良質の復習効果も期待出来ちゃうわけですね。

で、テスト結果は、やっぱ出来るメンバーが高得点です。
中には、期待していたほど取れていないメンバーもしましたが、
それでも及第点レベルはいっていたんですね。

最終的にテスト用紙を皆に渡しますので、更に復習ができます。
自分が間違ったところは、結構気になるものです人間。

確かに座学ですので、すぐに実践で使える内容は無いですが、
下地作りとしては、なかなかの効果があったかと思います。
具体的にどの程度あったかは測る事は出来ませんが、
何となく、雰囲気の変化とか、仕事に対する姿勢を見てると
きっと効果は少なくなかったのではないかな?って思います。

講師役を務めたメンバーは意識が明らかに変わった気がします。
私の講義と彼らの講義は明らかにレベルが違うのです。
よって、自身のレベルはまだまだだと自覚する事が出来、
彼ら自身が自ら変わろうと変化していった為、起きたのです。

レベルの違いは、講義内容の理解度と経験の違いと言う知識の他、
何よりも伝えよう、理解してもらおうとの気持ちの違いです。
きっとここを理解出来たんではないかな?って思います。

その他には、管理者用にも講習資料を作りました。
これは、管理者の研修旅行の際に2時間程度で講習会を開催。
内容は、上司として組織をどう運営していくべきなのか?
また、目標管理(MBO)や目標の設定についての話です。
これを参加した係長さん以上のメンバー皆に聞いてもらいました。

この講習はかなり手応えがありました。
講習後、講習内容でかなりみんな盛り上がってましたね。

他にも、様々展開しましたが、組織的に進める内容で、
尚且つ結果がついて来そうな内容は上記のものです。

ハッキリ言って、これをやってのけるのは簡単でないです。
でも、やってやれない事ではないと思うわけです。

で、実はなのですが、この教育活動を通じて一番成長したのは、
多分私自身なんだと思います。
何事も結局は自分の為になっちゃうんですよね。

だから、まずはやってみたら良いのではないかと思います。
何とかなるもんなんですよ!きっと!!

次回は、もう一つだけ部下を育てるカギを書いてみます。
そんでもって、この連載も終わらせようかな?