『中国でのビジネス』

前回に続けます。
結構長い連載となってきました。5連載目です!

前回は、『自己人』として認めてもらえたら勝ったも同然!
そして、自身の基本姿勢が模範的である事!!
そんな上司に部下はついてくるというような内容でした。

とは言え、やはり自身の背中を見せるだけ、
部下の事を一生懸命考えるだけ、
それだけでは全てうまくいくわけではなく、
それなりの指導、教育というのも必要です。

指導は、折に触れOJT主体で行って行けば良いでしょう。
これは、どこまでマメにフォローできるか?
ここがカギでしょう。
まぁ、努力あるのみです。

教育というのは、結構難しいものです。
では、教育とはどのように展開して行けば良いのでしょう?

まず、何を教えるか?というと、
答えは、知識と意識だったりします。

意識や知識は、給与アップ以上に定着率を上げる効果があります。
今では、90後(90年台生まれ)なんかはその傾向も減りましたが、
つい数年前までは、自分でお金を出してでも
勉強するという人がかなり沢山いました。

会計を勉強したり、外国語を勉強したり、夜学に通ったり、
中には、今やっている業務内容とは全く違う事を勉強する人も。

つまり、実際に将来役に立つかどうか?は少し疑問であっても、
何かの役に立てば!という考えと勢いで勉強しちゃうんです。
非常に高い知識習得欲があるのです。

また、そういう方は会社では結構優秀だったりするので、
有能なメンバーとしてメキメキ頭角を現したりします。
で、次に何かチャンスをつかむとすぐ転職しちゃいます。

こういったメンバーを引き付ける為に教育が役立ちます。
実を言うと、給与を上げたからって、残るとは限らないんです。

また、面白い事に別の効果、副産物をゲットできたりします。
それは、部隊の精鋭化です。

教育を進めていくと、ろくでなしメンバーは居心地が悪くなり、
とっとと辞めていっちゃうんです。
で、残るメンバーはそもそも知識習得欲が高く、素質有なので、
どんどん成長してレベルが上がり、組織が精鋭化しちゃいます。

メンバーの意識が高く、精鋭化した組織は、非常に強いです。

まぁ、こんな部門の大将は、鼻くそほじって、昼寝していればOK。
あとは、利害関係や会社として責任の発生する提案案件に対し、
決断をして、結果に対する責任を取ってあげればOK。

あとは、夜中であろうが土日曜だろうが、
勝手に自分たちで考えて様々な業務を遂行してくれます。

しかも、たまにすごい破壊力を発揮したりしちゃいます。
普段は、あまり協力的でない部門間の関係が、
時に一致団結し、予想以上の動きで難局を切り抜けたりします。

過去に本当に遭遇した話なのですが、月産量がいきなり2倍となり、
かなりの仕事を外出ししなければならない事がありました。

ただでさえ難しい仕事で、普通の感覚では『不可能!!』
というような状況下で、結果的に乗り切っちゃったんです。

3名の課長さんが中心となってブン回した結果、出来ちゃったんです。
正直、この時ばかりは、その破壊力に脱帽しました。

でも、もう一回やれ!って言われたら、、、出来ないかも。。。
そんなムラっ気は多分にあるのですが、凄かったです。

こんな結果をもたらしてくれる教育と言うのは非常に重要です。
投資対効果でいうと、ローリスクハイリターンの実現が可能です。

では、そもそも、どんな風に教育していけばよいのでしょう?
もったいぶって、次回につなげたいと思います。