『海外工場立上?』

昨日につなげていきます。

さて、こっからが本題という感じです。

立上後の3年間は、時間があっという間に過ぎます。
そしてその間にしっかりやっておく事はというと、

まずは、利益体質にするが為のMap作りです。
本来、立上前にやっておくべき事なのですが、難しいでしょう。
だから、走りながら作る形で良いと思います。
ただ、出来れば2年目には完了させたいですね。

このMap作り、色々なものを決める必要がありますが、
まずは、組織図作りから入るべきでしょう。
出来れば、シンプルにしておきたいですね。
営業、製造、生産管理、品質管理、総務、財務ぐらいで良いんです。

ここで、忘れてはならないのは、通関士をどこにぶら下げるか!
とかく通関士については考えが及ばないところであるのですが、
立上の設備搬入時期と量産時期では動きが変わります。
立上時は総経理直轄で量産期には生産管理にぶら下げる形が良いかと。

営業にぶら下げたり、独立部門としたりいろいろ方法がありますが、
なるべく通関士に生産状況を理解した上で仕事をしてもらうには、
生産管理の下につけて、生産管理の業務も兼任させるべきです。

通関の仕事自体は外出し出来ますので実際どうだって良いんです。
それよりも、現場の動きを知れる位置で仕事をしてもらわないと!
ですから、募集の際には、生産管理の係長が出来るぐらいの方を
探していく形が良いと思います。
社内教育や自社生産管理システムに自信があるのであれば、
通関士の能力だけ見ればOKです。
これが、後々の負の遺産削減に大きく寄与していきます。

次にやる事といえば、組織図に付随して、各部門の人員数の予算です。
この予算をもとに大まかな人件費等を試算する事が可能になります。
実際、工場での管理点は固定費に関わるところが非常に多く、
その内人件費は、下げようったってなかなか下がらないものですので、
その人件費の試算はかなり早めに行っていくことが肝要です。

あとの費用は、いつでもやる気になれば改善活動で効率化できますので!

この二つが出来れば、比較的簡単に会社の数字が予測できると思います。
そうしたら、利益が出せそうな感じなのかどうなのか?
ここを見極めていくわけですね。
進出前にここまで出来ていれば良いですが、なかなかそれは難しい!
それこそ、立上経験豊富な方であればうまい事作るでしょうが、
そんな人が社内に居るなんて事は稀中の稀ですから。

外から経験ある人を引っ張ってきたとしても、自社業務への理解は?
そう、把握するのもなかなか難しいものです。
まぁ、経験者を取ってくるなら、副社長ぐらいで能力を確認しつつ、
良ければトップに持ってくるぐらいがいいのではないでしょうか?
どちらに転んでも大きな問題にはならないはずです。

何れにせよ、利益体質となれるか否かをしっかりと見つめて、

利益体質になれるレベルであればそこへ向かって走るのです。
ダメなら、、、ホント大変なことですね。。。
受注計画及びその活動より見直さなければなりません!

まぁ、ほとんどの会社は、日本で生産していて、
その移管という形ですので、そこまでひどい状況はないでしょう
たまにありますけどね、、、海外でやっている事が初挑戦の会社。。。
そういう場合は、かなり苦労するでしょうね!!
前の会社がそうだったりします(汗汗汗)

取り敢えず、この利益体質が確保できるのであればそのまま進めばOK
でも、無理に組織図やその人員数にこだわる必要はありません。
だって、最初はそんな理想的に事なんて進みはしないのですから。
しかも、離職率というか定着率はかなり悪いので、
3〜5年で組織メンバーの顔触れが半分も変わっちゃう事もあるのです。
特に、立上から10年までの会社なんかは。
10年後、社員番号100番以内のメンバーなんて2割残れば良い方です。
大事なのは、採用や募集の際に理想に近づける努力をする事です。
それまでは、日本人赴任者に全て兼任させたって良いんです実際。
むやみやたらに給与や職位を引き上げない事が肝要です。

まだまだやらねばならない事はありますが、明日に続けます。


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編集後記

どうも、ウチの会社、片言を含め日本語を話せるスタッフが多い。。。
社内のメールは全部日本語だ。。。
なんだかすげー!!!
本社と日本語でしっかりと電話しているのよね!
管理職系はほぼ全員日本語対応だね。

日本人メンバーとの会話も成り立っていないようで成り立っている感じ。
まぁ、逆に成り立ってたかと思えば通じていない事もあるみたいだけど。

このレベルがあるのに、、、管理レベルは。。。
でも、潜在能力は抜群かもしれません!

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