『講師の姿勢 Part.3』

昨日は、大変な一日でした。

何とかカミさんとも仲直りをしましたが。
寝てません。
夜通しで、話し合った結果ですが。

で、今日もお仕事です。

夜は、会社のメンバーと食事になる予定なので、、、
正直、かなりシンドイです。


さて、本日は、『講師の姿勢 Part.3』です。

引き続き、話を続けたいと思います。

昨日は、『彼らの為になる事だけを話そう』
というキーワードと一例を挙げました
そして、聞く側には、
『我々の当たり前は通用しない!』
という話をしました。

今日もこれに続けたいと思います。

もう一つ、例を。

これは、品質意識をどう高めるか?という事で、
品質とは何とや?を説明していく講義なのですが、
ボリュームが結構多く、時間がかかるのです。

その際に、彼らに言った事は、
『この講習内容を全て理解できれば部長レベル』
と言う内容の話です。

内容は、非常に簡単で、品質の初中級レベルですが、
本当に理解できて実行できれば、部長レベルと言ったのです。

これは、自分で資料をまとめていて、
本当にそう思っていたから、素直に言いました。

当然、部長レベルと言う内容には品質のレベルとしてで、
管理(マネジメント)スキルについては別の事なのですが、
少なくとも、品質関連のエキスパートになれる内容という事で、
そのように話して聞かせたのでした。

少し、向上心のあるメンバーは、興味をそそられたと思います。
逆に、向上心の無いメンバーは、やる気も無く、
長期にわたる講習ですので、徐々に脱落。
最後の試験では、勿論成績等は良くありません。

この最後の試験もミソだったのです。
私が講師をするためのカンペ原稿のキーワード部を消して、
試験後は、そのままの資料をプレゼントする為の試験でした。
試験の際は、自分が参加してメモをしたノートは見て良く、
一度回収して、添削をして返却をすると言うものです。
全10回の講習だったのですが、結構しっかりメモした子もいるのです。

要は、強制的に復習をして、自分の理解度を増してもらい、
更に興味を持った部分を読み返してもらうのが狙いでした。

10回も授業をすると、半年近くかかったのですが、
その間に、精鋭化してきたメンバーが何人か現れ、
そういうメンバーの成績は総じて高い。
逆に、精鋭化出来ていなかったメンバーは、
その間に去って行ったり、その後去って行ったりと、
全体精鋭化につながってしまったのでした。

ここで、断っておきますが、相手のほとんどは、最低賃金メンバーです。

途中入社のメンバーには、補講を特別に設け、
講義に追いついた時点でみんなと一緒に参加する方式をとりました。

そして、24時間勤務だったので、交代班の関係上、
一回の講習では済まず、一つの講習は3回開催し、
私が一回目、課長に二回目、係長に三回目の講師を担当させる、
そういった取り組みもしていきました。

勿論、私自身が同じ内容をやっても良かったのですが、
これは、有能な部下の能力を更に上げるのに非常に有効でした。
だって、理解していなければ、教えることが出来ないのですから。
私も彼らの講義を生徒となって聞いているのですが、
当然、私の講義内容よりは落ちてしまう部分はあります。
でも、少しフォローを入れれば良いようなレベルでやってくれました。
やはり、有能だったのです。(今は、かなり任せまくってますもの)

教えると言う行為により成長できると言う事を知ってもらう、
そういう狙いでやったことでしたが、成功したと言えると思います。

何よりも、私自身が大きく成長出来たようにも思います。
結局のところ、彼らの為と思っていたのが、自分の為になったのです。
不思議なものですね。

長くなりましたので、明日につなげます。
明日は、言葉の壁をどう越えたか?についてです。