『見て見ぬ振り』

昨日は、松江の我が家へ。

カミさんが、自己所有のマンションの賃貸の為に、
備品を揃えたり、補修を手配したりと松江に来てました。

仕事が終わった後、合流して、軽く食事を。
久々に二人っきりでデート?なんちゃって。
食事の後、マッサージをして帰りました。
気持ちよかったぁ〜!!

それにしても、昨日は朝から一日何故か眠かったです。
睡眠時間は取っていたはずなのですが、、、
前の日、飲みすぎだったのかしら???
今日は、バッチリですね(今のところ)。


本日のお題は、『見て見ぬ振り』です。

昨日、日本でも報道のあった事件ですが、
10/13に広東省仏山というところの市場の通りで、
2歳の女の子が車に轢かれて亡くなりました。
<参考>http://topics.jp.msn.com/wadai/j-cast/article.aspx?articleid=731402
<参考>http://sankei.jp.msn.com/world/news/111017/chn11101718350006-n1.htm

ひどいのは、轢き逃げされた後、
18人の通行人が誰一人助けなかった。
そして、その間に再度トラックに轢かれた。

そして、19人目の清掃のオバちゃんが抱き起こした。。。

このニュースは、相当にやるせないニュースですね。
(小さな子を抱える、わたくし的には本当に痛い)

お母さんが買い物中、目を離した隙の出来事だったようです。

中国の華南地区(特に広東省あたり)の常識的には、
子供一人に対し必ず大人一人がケアする事となってます。
理由は、人さらいの事件が多発しているから。
ホント、常識としてそういう風に言われています。

中国の方と結婚され、子供が二人だったかな?いる知人が、
子供二人を連れて外に出るのを奥さんから禁止されている、
華南地区では、それぐらい、徹底したケアなようです。
(上海はそんなことありませんが)

それなのに、目を離してしまったお母さん、罪な人です。
こんなこと言って、本当に可哀想なのですが。。。

この間も、うちの前の通りで、ウチのチビ(3歳)が危うく
電動自転車に轢かれそうになってしまいました。
この光景を振り返ると、親や保護者がちゃんとケアしていないから。

カミさんのお母さんがすぐ脇でよそ見していたんですね。
危険な場所では手をつなぐと言うのを少し疎かにしたわけです。
イヤイヤ、轢かれてからじゃ間に合わないんですよねホント。

しかも、信号機や交通ルール等あってないようなこの国です。
下手すると、交通ルールとかと無縁の土地から出てきた人もいるのです。
という事で、自分の身は自分で守るのが必須となってしまうわけです。
イヤ〜、あの時ばかりは、肝を冷やしましたよ、正直。

それから、18人の通行人ですね、、、
分かっていて見て見ぬ振りをしてしまったのでしょうか?

現在、中国では有名な話ですが、
冤罪事件がいくつもあったようです。
インターネットの記事にもありましたが、
助けたのに犯人扱いされて訴訟に負ける。
そして損害賠償。

記事にあった南京の事件以外にもいくつかあったようです。

だから、助けない、、、と言うのはどうかと思いますが。。。
見て見ぬ振りをするのも。
確かに、犯人に仕立て上げられてはたまったものじゃないですが。

で、どうしてこうなってしまうのかなって考えてみたんですね。

まず第一に、自分の身は徹底的に守ると言う強い考えがあります。
これは、仕事をしていても、買い物をしていても随所で見かけますね。
この考えの下では、他人の多少の犠牲は仕方ないと割り切ってます。
これって、本当に怖いぐらい割り切ってます、罪悪感は無し!!
こんな考え方が結構普通にあるのが確かなんですね。

次に、ボランティア、社会貢献という言葉とは程遠い環境であること。
面白いのは、公共交通での席を譲ると言うのは結構あります。
身体の不自由なお客さんに対して車椅子を抱えて店へ案内
こういう光景も何度と無く見て、バリアフリーはいらないかもって
思える国だと思った事も確かにありました。
でも、献血であるとか、そういうものについては、拒絶反応。
まぁ、これも過剰?な自己防衛の末の判断なのかも知れませんが。
何れにせよ、ボランティアや非営利と言うのが、、、似合わない国です。

こう言った考え方を根底としているところへ、
メディアにより取上げられた事件が反響を呼ぶ。
助けたら損をしてしまうという事件が取上げられて、
それが風評被害のように広まってしまった。

そんな感じで、今回の事件が生まれてしまったのでは無いでしょうか?
同じような事件は恐らく他でも起きていたのではないかと思います。
ただ、違ったのはカメラが回っていたというところですね。

ある意味カメラの映像でこの事件が取上げられるのはプラスかも。
大きな問題提起となるのは間違い無いでしょうから。

という事で、今回は、中国で起きた事件を取上げてみました。