『人事制度の展開 Part.4』

昨日は、外注工場を見に行きました。
もともと金型屋さんで成形機を入れ成形を始めた民営企業さんでした。

成形を始めてから数年、、、の割には設備が古い。
多分、中古で入れているのではないかと思います。
中に1台だけは金型試作用で新品を入れた感じのものもありました。

何れにせよ、設備償却は相当に安いはずです。
先月新工場(借り工場)に移ったようですが、
内装もかなり安く上がるよう工夫している感じがしました。
そうすると、成形費用は相当に安くなるはず!!
なのですが、まだ引っ越したばかりみたいで、ちゃんと稼動していない。
もう少し経たないと何が出来るか???が良く分からない感じです。

でも、一つ面白い測定設備を見つけてしまいました。
XY軸は手動でハンドル式、画像処理機、、、かと思ったら、
プローブも付いている。。。
えっ?どうやって使うのよ???
まさか、手動でプローブにワークを接触させるの???
何れにせよ、面白い測定器を見つけてしまいました。
今度機会があれば、測定するところを見てみたいと思います。

金型は、ある程度の設備がそろっていましたね。
まぁ、温度管理もしていない環境ですので精度は追えないですね。
でも、簡単な金型なら結構安く作ってくれるのではないかと。


さて、本日は『人事制度の展開 Part.4』です。

本日が最終回となります。
昨日まで、職責や業務フロー、給与体系などの話をしました。
これは、器を作ったにすぎません、大事なのは実運用。
この実運用について本日は考えたいと思います。

この実運用で活躍するのはMBO(目標管理)です。

目標管理については、様々な説明資料が巷には溢れていると思いますが、
概略下記の内容でうまくまわす事が出来ると思います。

部門目標は、会社の目標を反映させ、
達成させるようなものでなければなりませんが、
なかなかそう簡単につくれはしないと思います。

そこで、少しフレームワーク的に行うと結構やりやすくなります。
まぁ、ここは色々試していく事が重要ですが。
総経理に抜擢される人間が過去にこういったものを作ってきていない、、、
という事は有り得ないと考えますので問題は普通起きません。
(でも実際には起きているところが多いのでは無いでしょうか?)

フレームワークと言うと、結構分かりにくくなりますが、そうでもありません。
具体的なやり方について、以下で説明していきます。

会社の目標一つ一つに対し、各部門の業務を振り分けていきます。
業務棚卸しをしているので、比較的簡単かと思います。
それから、会社の各目標に対し、各部門で出来る事、すべき事を追加します。
あとは、部長、課長、係長等のようにレベルに合わせ目標を割り振ります。
下流に行くにしたがってより詳細な具体的な内容となっていくかと思います。

これをマインドマップでやるのも面白いかも知れませんね。
一番最初の枝は会社全体の目標、
二番目の枝は部門の目標
三番目の枝は課の目標
・・・というようになってなっていきます。

あとは、目標を数値化して管理する必要もありますし、
目的と手段を間違えないようにしていく必要もあります。

こういう作業を行うと、上から下までの目標が、
一気通貫となるので、分かりやすいです。
要は、何のためにやってるの?
と言うのが明確になりやすいと言う事です。

何れにせよ、この目標管理管理ですが、
日々の業務レベルにて展開する場合、
係長レベルまでは落とすようにしていく必要があります。

この目標管理、立上当初より導入できるかというと、、、
それはかなり至難の業だと思いますので、発展期に入る
少し手前頃から展開していくと良いかも知れません。

この目標管理は上位者にいくほど実績にウェイトを置いた実績重視の評価となり、
下位に行くにしたがって素行的な業務基本態度のウェイトを増やす形が良いです。
部長で8:2、課長で7:3、係長で6:4のような形ですね。
この荷重をつけた評価でもって公平な評価を行い、
給与アップ、昇格、賞与、評定等を決めていきます。
ぶっちゃけた話、立上当初は特に行わなくても大丈夫です。
発展期になる頃からはすごく重要になってきますので、
うっかりしないように展開をする事が必要です。

さあ、ここまでで『理想の組織』の中の組織の決め方、
評価の考え方、職責の決め方、職務分掌の決め方、
目標管理等の内容が一応は網羅出来たかと思います。

難しくは無いはずです。
基本は人間技で出来るものです。
現地法人の社長ともなる人間がこれが出来ないとは言ってはならないのです。
知らなかったというのはまだ良いですが、出来ないは禁句。

もっと細かくすればいくらでも書く内容はありますが、
人事制度についてはこのような形で締めてみたいと思います。
また、別の機会に細かいところにふれていきたいと思います。


編集後記

書いていて思うのは、やっぱりトップは重要だよなぁ〜と言う事。
そして、永続して利益を出せる会社でないと人事制度もまわせない。
永続して利益を出せる会社ってのも結局トップが重要。
ホント、上に立つ人間の責任て言うのは大きいですね。
という事で、今日までの内容は、
永続して利益を出せる企業でないと展開はできない?
かもしれません。