『教育について』

昨日は帰ったら、カミさんのお母さんが戻ってました。
月曜行って水曜戻り。
結構、強行移動をしてくれたようです。
これで、カミさんも少しは楽になるかと。

ずっと悩んでたのですが、8月の停電休み8日間日本に帰ります。
理由は、久々に日本の海へ行きたくなったから!!
それに、なかなか8日間の休みなんて取れないですし。
プールに連れて行くのも良いかも知れませんね。
軽井沢とか草津あたりの避暑地へ行くのも良いですね。

で、チケットは、、、
直前なので、全て4000元越え。。。
一番安いデルタ航空でも3400元ぐらい、
しかも子供料金は3200元で変わらず。
家族5人だと、、、でかいわけです。。。

という事であきらめモードだったのですが、
春秋航空茨城便を押さえました。
春秋航空にしては少し高めでしたが、家族5人で11000元
まぁ、お得感はあるのではないでしょうか?
デルタよりも2500元ぐらい安いですしね。

さぁ、日本での計画を立てるぞ!!


さて、本日は、『教育について』と言う内容です。

教育について、と題してますが、子供への教育ではなく、
会社(工場)の従業員に対しての教育についてです。

現在の会社で、品質部門を受け持った時に、
大きく力を入れたのが品質教育でした。

なぜ、品質教育をと考えたかについては、
そもそも現地スタッフは、
 『教育と言う物を受けていないのではないか?』
と言う風に思ったからです。

簡単に言うと、
子供は親の背中を少なからず見ながら成長します。
我々も自分の親の背中を見て生きてきたはずです。

その親は、日本では大部分がサラリーマンだと思います。
サラリーマンの背中を見て育った子供がサラリーマンをする。
そうすると、基礎的概念は既に出来上がっている状態です。

中国はと言うと、国営企業の大鍋飯を食べてる親だとか、
農業とか手工業のようなその日暮らしで生計を立てていたり、
はたまた出稼ぎで年に1度しか戻ってこないような親だったり。
要は、会社、社会で働く者の基礎的な部分は、学んでいないわけです。
(其の他、倫理観的な部分も多々ありますが、それはそれで)

だから、どうする事が正しいのか?これが分からない。
たまに、こうする事が正しいのだ!とウソを教えられてしまう事も。
こうなってくると、混乱してしまうでしょう。

という事で、教育を推進する事が重要なのでは無いか?
そう思い、品質教育を中心に様々な教育を行いました。

結果はと言うと大成功どころではすまないところで、
大きくは二つの成果が上がりました。
当然品質教育ですので品質にも成果が出ましたがそれ以外でです。

まずは、離職率が大きく低減した事。

離職率が低減すると言う事は、
会社にとっては大きなメリットです。
離職されてしまえばそれまでに教えてきた内容が、
リセットされてしまうのと同じ事なので。
しかも、新規募集に費やす時間や労力、
また育てる労力は半端では無いはずです。

では、なぜ離職率が低減したのでしょう?
これは需要と供給がマッチした為であります。
 教育を受け、能力を上げたいという従業員の需要、
 教育を施して業績を向上させようと言う供給、
この二つがマッチした結果が離職率を下げたのかと。

教育を受けている間は、しがみつこう。
例え給与が安くとも今後の発展に繋がる筈だから!
少々打算的解釈ですが、そんな考えに至ったのでは?
そう思います。

実際、中国では、会社が終わった後や、土日の休みに
自費で学校に行っている人が非常に多くいます。
少ない給与の中から捻り出しているわけです。節約して。
その理由はというと、自身のステップアップが目的です。
(たまに訳分からん資格取ってるおとぼけさんもいますが)
しかも、自費ででも行きたいと思っているところがミソ!

そうです、教育を無料でしてくれると言う事は、
教育費用を払ってあげている事と同じ事なのです。

良い事か悪い事か???分かりませんが、
教育を施される、それが、当たり前!!
と言う風にならない環境が中国にはあります。

日本なら感謝のかの字もないのでは無いでしょうか?
まぁ、中国で感謝されるかどうかは別ですが。。。
ただ、受け手は少なくとも自分の為と心得て学んでいるかと。

そして、もう一つのメリットは、
組織が精鋭部隊に成長していくと言う事です。

面白いのですが、やはり十人十色、教育はイヤという方も。
 向上心?そんなの要らないよ!
 今給与が沢山もらえればそれでいいのさ!!
 しかも楽な職場が大歓迎だな!!!
こんな方も多々いるのです。

当然、こういう方は組織に居てもらっても害こそあれ利はほぼ無いでしょう。
そういう方々は、堅苦しく息苦しすぎるのか?すぐに去って行ってくれます。
だから、残る方々は優秀な考えを持った、向上心のある方ばかり。
そういうメンバーに更に教育を推進すると、、、
そうです、精鋭へと育っていくわけです。

そんな風に教育を推進していたのですが、
これらを裏付けるスゴイ事例がありました。

入って3ヶ月の最低賃金メンバーに優秀なのがいたのですが、
3ヶ月目に検査交代班の責任者をさせました。
重責です。
待遇は何一つ増やさずに。
そりゃぁ3ヶ月ですから、ミスぐらいしますよね。
しかも、経験も浅いので、全てを知れていない事も確か。
でも、完遂し、一瞬にして全てのメンバーをゴボウ抜き。
こんなスゴイのが誕生してしまいました。
本人の態度からは、打算的な物は全く見て取れませんでした。
どうも、色々な事を覚えたり教わったり、自分が出来るようになる
それが楽しくて仕方ないような感じでした。
過去6、7年日系企業に勤めていたようですが、作業員のまま。
そんなどこにでもある経歴を持った子がこう変化してしまうわけです。

結局、一年チョット勤めて、寿退社で田舎へ引きこもりましたが、
実に惜しい人財(人材)でした。
本人も残念だと言っていたのを良く覚えています。

という事で、教育の重要さと言うのを身を以って体験出来たのですが、
この重要性、、、上はあまり分からないんですよね。
残念です。
確かに時間はかかるし、テキスト作ったり教材作ったりすごく面倒。
継続させるのはかなりの力が必要。
推進する事は非常に難しいのですが、そのリターンたるや、、、

企業を成長させるのって、ある種簡単ですごく難しい。
ほんのチョットした違いだけなのだけれど、、、そう思うのです。