『中国の誕生日』

農暦の端午の節句でした。

で、今ウチに来てくれている、おばあちゃんの誕生日でもありました。
丁度、出稼ぎにみんな出ている時期ですので、
誕生日をお祝いした事が無いと言ってました。

75年生きて来て一度も誕生日を祝ってもらってない???
そんなバカなとは思いましたが、、、
確かに、
 貧しい時代に生まれ、
 兄弟も多く、
 ここ数年で徐々に暮らしが楽になり、
 やっと落ち着いたと思ったら、
 みんな出稼ぎでいない。
 一同が集うのは春節の時だけ
そんな環境であれば、頷ける話です。

今年はカミさんのお母さんが田舎から出れないと言うんで、
(弟君が来年結婚するようで、何かと準備があるようです)
チビ×3の面倒を一人で見るのは流石にしんどいという事で、
春節休み明けより無理矢理手伝いに来てもいました。
また来年から一人ぼっちで過ごす事になってしまうかも知れません。

まわりも今まで誕生日をお祝いしてきていないので、
当たり前のように、来年からはお祝いなしになってしまう。

何か、可愛そうに思いますね。
中国にいる間は、何とかお祝いをしていければと思います。
う〜ん、片道8時間での帰省は、、、しんどいなぁ。。。
何か良い手を考えねばなりませんね!!
うまくその時期に引っ張り出せれば良いのですが。

何れにせよ、誕生日を祝ってもらってすごく嬉しそうでした。
よかった、よかった。


さて、今回は、『中国の誕生日』というお題です。

日記の内容に合わせ、中国の誕生日の過ごし方を紹介します。
基本的に、上海近郊+カミさんの田舎らへんの内容です。

中国の人は結構農暦で誕生日を過ごす人がいます。
特に田舎の方の方や、年配の方は。

カミさんの実家はほぼ100%農暦で誕生日を過ごします。

若い方は、西暦で過ごす方も今は結構いるようです。
上海あたりは殆どそうかも知れません。

で、日本と少し違うのは、誕生日を迎える人がご馳走をする点。
家に招待したり、レストランで食事会したりと色々ですが、
基本的には、ご馳走します。
プレゼントを持ってくる人もいますが、
それは相当気を利かせた場合です。
大体は、
 食事会にお呼ばれして、
 おめでとうを言って、
 食べて飲んで、
 ケーキを食べて終了
と言う感じです。

日本だと、プレゼント(食事を含めた)を誕生日の人に贈りますが、
結構、違うものだなぁ〜と思います。
もしかしたら、日本が独特なのかも知れませんね?

結構面白く西暦誕生日と農暦誕生日を使い分けている人もいます。
誕生会を開催するのですが、
一回は同僚や友人と西暦の誕生日を過ごし、
もう一回は家族とか近しい人達と農暦の誕生日を過ごす。

それから、上海では、食事の最後に『長寿面』なる物を食します。
で、自分の碗の中の一番長いと思われる面を1本誕生日の人に贈ります。
この風習って結構ほのぼので良いなぁと。

日本人の中には、少し、不潔かな?って思ってしまう人もいるようですが、、、
中国では二本箸は縁起が悪いと言う事がなく、
箸と箸で料理を協力して切り分けたりします。
だから、そんな事を気にする人はまず居ないと思って良いでしょう。
というよりも、おかずを他人のお碗に取ってあげる事は、
最大級のおもてなしになります。
自分も良く茶碗にドカドカおかずを入れてもらいました。
最初はビックリしましたけど、慣れると自分もしています(笑)

そうそう、農暦と西暦の誕生日の使い分け以外にもう一つ裏技が。
身分証明書の登録に農暦の日を使うと一年に3回誕生日が来ます(笑)。
(ウチのカミさんがそうです。)
 西暦の1月2日(⇒身分証明書の登録誕生日)
 西暦の1月26日(⇒西暦の誕生日)
 旧暦の1月2日(⇒旧暦の誕生日)
もう7回ほどこの誕生日を一緒に過ごしましたが、、、
7×3で21歳年をとった事になるわけですね(笑)
いつの間にか、45歳の姉さん女房へ変化しちゃいましたな。
(コレ言ったら怒るだろうなぁ〜、、、ケリが入るねきっと。)