『威厳』

幼稚園の卒園式に参加しました。

ウチのチビちゃんは日本で言うところの
年中組と年小より一歳下の保育組なので
卒園はしないのですが、
卒園生達の出し物があるという事で、
チョット物見がてら参加してみました。

夕方7時から9時までの会でした。

前回の運動会もそうですが、結構独特。

まず園児の開会の挨拶
そのあと、各クラス毎の出し物(結構スゴイ)
それから、舞台で一人ひとり先生たちの紹介
これがまた面白いのです。
思いっきり着飾ってファッションショー状態。
中には、クラブのシャオジエみたいな格好の先生も。
紹介が終わると、卒園生の担任の先生達で踊り。
外国人の先生の弾き語りがあった後、
園長先生の挨拶
(泣いてました、そんなに感極まる場面でないのだけど)
でもって、園児代表の親子でカラオケ一曲(これが良く分からん)
そっから、卒園セレモニー

なかなか面白い会でした。
多分日本人もいたように思います。
ウチのチビときたら、、、舞台に乱入するなどやりたい放題でした。
こんな子達が10名ぐらいいたのですが、、、
その他はおとなしく見てるわけですね。。。
卒園の写真や映像を撮ろうと頑張っている父兄の目の前を
これでもかとチビちゃん達が突っ切りまくるわけです。
当然チビが突っ切ると、大人が後から追いかける訳です。
卒園するほうにとってはたまったもんじゃないわけですね。
教訓は、絶対に高い位置から撮影しないとダメだってことです。

まぁチビ達が駆け回るのも仕方ない事なのかも知れません。
見る事だけしか許されていないチビは、
なぜ一緒に踊って悪いの?って感じなので
じっとさせると相当嫌がります。
当たり前と言えば当たり前だし、理解なんぞ出来ないはずですし。
って事で、ハット気付くと台上に一直線!!みたいな感じ

で、帰り道に思ったのは、、、
あれっ!うちの子どうやっても卒園式参加できないやって事。
と言うのは、日本の小学校は中国より半年早いのです。
と言う事は、年長組を半年やった後は小学校入学なのです。
少しかわいそうな気もしますが、そうなってしまうわけです。
9月からは日系の幼稚園に入れてあげた方が良いかも知れませんね。


さて今日は、『威厳』です。

たまたま、東京ソナタという映画を見ました。

始まりが、ある企業で中国に総務機能を移管するっていうので、
香川照之が演じる総務課長さんがリストラされちゃうって言う内容。
就職活動はうまくいかず、プライドはズタズタ。
家庭ではそんな姿を見せまいと、、、亭主関白を貫こうとするのですが。
色々あるわけです。
最終的には清掃員を一生懸命やるのですが、カミさんにばったり見つかり。
ボロボロと崩れ落ちる姿をうまく演じていました。
最後は、何となくハッピーな感じになるのでは?ってな感じで終わり。

まぁ、簡単なあらすじはこんな感じなのですが、
イヤイヤ、この主人公の気持ちになると相当きつかろうと思いました。
オトコって結構そんなもんですよね。
自分もなんだかんだ言って亭主関白気取ってますから、、、
そんな場面に直面した時は大変ですね。

自分に置き換えるわけでは無いですが、、、
ここまでプライドがズタズタになれば、しんどいだろうなと。

まぁ、そんな場面に出くわしたとしても、
自分がとる行動は主人公とは違うと思いますし、
最初は落込むけど、
すぐに結構ポジティブに考えられるのではないかと。
いや、そうありたいと思います。

で、そもそもどういうものを『威厳』というのでしょう。

辞書には『近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと』とあります。
近寄りがたい・・・あんま良い感じじゃないですね。
堂々として・・・これはまぁ良い感じ
おごそか・・・この意味は『重々しくいかめしいさま。礼儀正しく近寄りにくいさま』
       って事で、あんま良い感じじゃないかな。

って意味だけ見てみると、、、
大して持ってたって良いもんじゃない気が。
しかも、オイラの持ってるイメージとは違う気がします。

オイラが持っている『威厳』イメージで言うと、
内から発するオーラみたいなやつで、
他人を感化してしまう感じのもの。
(何となく分かるかしら???)

でもでも、一般的に実際にやってるのって、、、
 亭主関白みたいに威張ってるだけ。
 内弁慶みたいな。
 会社では、オレは部長だ!総経理だ!みたいなとこも。
 日本人だぞオレはみたいなとこも。
 (↑結構オッサン駐在員てこういう人多いよね。少し滑稽。)
 オレは客だ!!みたいなのもあるかな。
 金を稼いできてるんだから俺は偉いんだ!!とか。
 家族の為に一生懸命頑張ってるんだぞ!!とか。
こう考えると、『偉そうに威張る事≒威厳』という感じになりそうですね。
少し辞書の意味に近いかしら???

でもって、自分が実際にやってる『威厳』は、、、
まさにこの偉そうに威張ってるような感じに限りなく近いわけですわ。

これって面白いですよね。
イメージとやってる事が全く違うのだもの。

こういう風に考えたら、自分のイメージ通りになろうと頑張らねばと。
って言うか、今のままの『威厳』って、まさに東京ソナタ状態なので、
あまり宜しいものでは無いですよね。
プライドと共にボロボロと崩れ落ちてしまう訳ですね。

オイラの『威厳』のイメージは、言い換えると『徳』があるって事かと。
そう考えると、
 徳を積む=威厳が増す=オーラ出る
ってな感じかしら。

で、プライドと共に崩れ落ちないという状況でなければならないので、
結局、『人間力』なのかと。

という事で、
 人間力を磨く事は、徳を積む事であり、
 その結果威厳が増す訳で、
 最終的にオーラまで出るレベルに到達
 すると、素晴らしい人間力を兼ね備えた人間になる
こう結論付けられると思います。

今回は、少し哲学的になってしまったのですが、
要は、東京ソナタみて、少し考え直さねばと思ったわけですよ。
威張っても仕方ないよねみたいな。