『人罪』

最近あった出来事について書いてみます。

不良品が流出し、その対応、対策を行った際の出来事でした。

現場を確認すればするほど、ズサンな管理状況だった事が分かり、
様々な不具合経験した私でさえ呆然としてしまうぐらいでした。

下記に簡単に列挙すると、
金型がメンテされてなく良い状態のインサート品が生産できていない。
技術的な部分も大きいですが、日常管理の仕組みが無いわけです。

作業標準と別の方法で強度検査が行われている。
しかも、それは故意的に変えていて、帳票類の修正、承認がない。

規格を超える寸法で量産管理がされていて、
それが、周知された状況にて量産がされていた。
いつ、誰がOKしたかも今となっては分からない状態。

日本語の作業標準を中文版に書き換えた際、
これまた故意的に内容を変え、それにメクラ承認印が付き運用される。

こんな、とんでもない状態で量産がなされてきていたのです。

どうしてこんな事が起きているのか?
作業をしているメンバーが勝手にやるわけはないので、
そんな体質の動きが過去よりあらゆる場面で起きているのです。

今回、不具合があまりにも大きくなったので、
完全介入をして片っ端から現状を見た為明るみに出ましたが、
これは、間違いなく氷山の一角であり、早期の改善が必須です。

この問題となる管理体制が今回の不具合の根源では無いのですが、
対策を考える上では、過去の履歴や記録も重要なわけで、
それが無いのですから、全て立ち上げのやり直しみたいなもので、
十数年の膿を出しつつ改善対策を行う羽目になってしまったのです。

きっと、なんらかの理由、目的があって行ってきたはずですが、
その理由、目的が今となっては知る由もないのです。

本来、そこをしっかり監督していくのが品証部の役割でもありますが、
現実は、その実力のない単なる検査部隊で、
その他は、クレーム処理の体裁を整えるレベルしか
役割を果たせていないのが実状なわけなのです。

そして、ここの底上げは急務であるわけですが、、、
その部門のトップは実力的にも指導力も現状はなく、
しかも、自身は能力があると思い込んでいるのでタチが悪い。

まぁ、改善の為の意見を他人事のように聞き流し、
現場に能力が無いぐらいの勢いで逆に意見をする始末。

流石に呆れました。
人罪君認定です。

人材には、人財、人在人罪と三種類ありますが、
人罪は即刻駆除が必要なわけで、、、
いやはや、これにはひと苦労する事が予想できて憂鬱です。

一番良いのはこちらの意見に耳を傾け、
至らない部分を真摯に受け止めて
努力をしてもらえるようになるのが一番ですが、
そうなる事は、、、稀でしょう。。。

まぁ、諦めずに言い聞かせたいとは思いますが、
何かしらの対策案を検討しておかねばならないです。

それにしても、聞く耳を持たないのは面倒です。
少し、強烈に刺激して見ましょうかね?

これをやれ!
出来なきゃお前は能無しだ!!
能無しには去ってもらう!!!

みたいなアプローチも必要かもしれません?
結果、悪い方向に転がるかもしれませんが、、、
正直、ダラダラ見守る時間は無いんですよね。。。

ここは、一丁覚悟を決める時なのかも知れません!

それにしても、前任者達の負の遺産はカンベンして欲しいです。
まぁ、それでも、プラスの遺産もありますので、
差し引きチャラならよしとせねばならないのかも知れませんね!

いやはや、人の管理は難しいものです。


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編集後記

人材には四つあるとの事です。
三つだと思っていましたが、この間ポスターを見つけました。

人財、人材、人在、人罪だそうです。

人財は、自分で考えて自分で成果をあげる人。
人材は、言われた事なら自分でやりきれる人。
人在は、言われた事を言われた通りにやるだけの人。
人罪は、言われた事も出来ないのに不満が多い人。

チョット人材の説明があやふやですね。
やっぱ、三つの括りで良いように思いますね(笑)
因みに下記がそのポスターです。


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